潰瘍性大腸炎とはどのような病気なのかは、以下の記事をご参照ください。
潰瘍性大腸炎になって思うことは色々とありますが
ロボットから人間になれた
というのをお話してみようかと思います。
どういうこっちゃと思うかもしれませんが
まあ聞いてください。
流されるだけの生き方は幸せか
潰瘍性大腸炎を発症したのは２０代の半ば頃で
社会人になってまあ慣れてきたかな、という時期でした。
それまでは、かなり順調な人生でした。
子供の頃は勉強も運動も努力せずにできてしまい
高校受験、大学受験もそれほど苦労せずに、第一志望に合格し
就職も第一希望だった企業へ就職できました。
そして、仕事も順調で上司からは
かなり期待をされていました。
ここだけ聞くと、ただの自慢のように聞こえるかと思いますが
まあ、まだ話を聞いてください。
潰瘍性大腸炎を発症する前まで
仕事第一人間でした。
「自分がやりたい、やりたくないと関係なく
仕事第一でなければならない」
「仕事でプライベートが犠牲になるのは当たり前である」
こんな考えで生きていました。
私はこの仕事が好きで熱中していたわけではありません。
ただ、そうするのが世間の当たり前だと思っていたから。
なぜ当たり前だと思ったのか。
それは、自分の頭で考えることをしてこなかったから
だと思っています。
子供の頃から特に苦労をすることなく
なんでもできてしまっていたため、工夫や努力をすることなく生きていました。
また、大人の言うことを黙って聞いていれば
それだけで褒められ、高評価をもらえることを知ったので
大人からはすこぶる高評価でした。
こんな生き方を続けていたため
「周りと同じことをやっていれば、なんかうまくやれる」
「大人の言うことを聞いていれば、なんかうまくやれる」
という思考になってしまい
ただ、流されるだけの生き方になっていました。
周りと同じことをやり続ける。
言われたことを忠実に実行する。
これってただのロボットですよね。
今の時代は、個性や多様性が大切だと声高に言われるようになりましたが
当時はこれが当たりだと思っていました。
突然の終わりと始まり
しかし、その前提が崩れる時が訪れます。
そう、潰瘍性大腸炎の発症です。
頻繁に体調を崩すようになり、仕事が出来なくなりました。
その結果、会社では評価が下がり、お荷物社員となりました。
今までうまくいっていたことが全てうまくいかなくなり
自己否定を繰り返し、人生を諦めるようになりました。
全てが崩れました。
何もかもが終わったと思ったんです。
でも、それからが本当の始まりだったと
今では思います。
自分の頭で考えることをしてこなかったため
苦しい状況でもどうすれば現状を改善できるのか
分かりませんでしたが、とにかく手当たり次第で色々とやってきました。
「これが潰瘍性大腸炎の原因だ！」
「これをやっていれば潰瘍性大腸炎は治る！」
という断定するような情報も試しましたが
どれも私には効果がありませんでした。
これらの情報がなぜ私に効果がなかったか
今なら分かります。それは
他人の意見に流されていたから
です。
先ほどこれらの情報を試してみたけれど効果がなかったと言いましたが
試してみて、効果が出なかったとき
「治るっていったじゃん！ウソツキ！」
「これもダメなら、他なにやっても無駄なんだ・・・もうお終いだ」
というような感じで、他人を責めて、勝手に自分で落ち込んでいました。
他人の意見に流されて生きていると、何か悪いことが起きたとき
現実から逃げようとします。
その結果、思考停止してしまい
考えても無駄だから何も考えず、行動しても無駄だから
何もせずに負のループに陥ります。
バグったロボットがひたすら同じ行動をし続けているような状態です。
こんな状態では何も変わりませんよね。
では、こんな状況を打開するためには、どうすればいいのか。
それをご紹介します。
一面だけを見るのではなく他面を見よ
本当にそうなのか？という疑問を持つ
どんなに正しそうな情報でも、まず疑ってみることです。
これをクリティカルシンキングと呼びます。
一旦批判的な立場をとり、様々な角度から物事を検証してみることで
物事を深く理解したり、新しい方法を見つけることができる手法です。
潰瘍性大腸炎の原因と思われることは、仮説として多々あります。
しかし、自分にはそのどれにも該当しないということもあります。
実際に私がそうでした。
そのため、本当にこれは効果があるのか？と一旦疑い
情報を鵜呑みにせずに調べ、自分の頭で考えるということをしてきました。
その結果で効果がなかったとしても、自分事として物事を捉えることができたので
他人のせいにせずに、「別の方法を試してみよう」と
落ち込まずに、前に進むことが出来ました。
どうでしょうか。
このような生き方のほうがいいとは思いませんか？
私はとても人間らしい生き方だと思います。
自分の思考権を他人に握らせるな
潰瘍性大腸炎を治したいと思い、「これをやるだけで絶対よくなる！」的な方法を期待して
この記事を読んでいる方には、申し訳ありません。
「そんなものはない」と私は思ってます。
それよりは、前述の
自分で考えて自分で行動する
という能力を鍛える方がいいと思っています。
もちろん、これで潰瘍性大腸炎が治るなんてことは言いません。
ただ、この病気は人の言うことを聞いていれば必ず治る病気ではないので
人任せに行動しても何も変わらないのです。
他人の言葉でしか行動出来ないロボットより
自分で考えて行動できる人間になろう
これが潰瘍性大腸炎になって
私が学習できたうちの一つです。
