新年度も始まり、3週間も経ちました。
新社会人の方達も、やっと仕事に慣れてきたところでしょうか。
それとも、もう辞めたくなっている頃でしょうか。
GWも近づいてきたこともあり、5月病でさらに辞めたくなる人も多くなるかと思います。
かく言う私もそうでした。
GW明けには
「仕事行きたくねぇ・・・休みたい」
と憂鬱になりながら出社したものです。
しかしこの5月病、社会人の通過儀礼みたいに言われてますが
何かおかしく感じませんか?
その会社で働くことを選んだのは自分自身のはずです。
なのに、働くことが嫌になってしまうのはなぜか。
それは
会社で働くということについて正しく理解できていないから
です。
その会社で働くことを自分で選んだと思っていても、実は”選ばされていた”
ということもあります。
そこで、今回は
「会社員として働く上で知っておきたいこと」
として、会社員歴約16年の私が説明してみようと思います。
やりたいことができる場所ではない
初っ端から厳しいことを言うことになりますが
会社は、やりたいことができる場所ではありません。
基本的に会社というものは、その会社が達成したい目標があり
それを実現するための方法を第一に考えます。
なので、会社がやりたいことを実現することが最優先であり
そこで働く人は会社が実現する目標のために働くことになります。
やりたいことが全く何もできないのかというと、そういうわけではありません。
会社がやりたいことを実現するために会社員は働くことになりますが、その中でも
「この業務は興味があるな。やってみたい!」
「この業務をやれば、将来役に立ちそうな経験ができそう」
と思える業務があったら、自分から積極的にアピールすればやらせてもらえる
可能性はあります。
しかし、あくまで会社のやりたいことの実現が最優先なので
自身のやりたいことをやらせてもらえるかは二の次だというのは意識しておきましょう。
仕事とは辛いものだというイメージ
仕事という言葉に対して、皆さんはどのようなイメージを持つでしょうか。
お金を稼ぐ、生きるために必要、厳しい・・・みたいな辛そうなイメージを持っていないでしょうか。
まず、なぜこのようなイメージが定着してしまっているかというと、以下の二つが原因だと考えます。
①周りの大人の言動
あなたのお父さんやお母さんはどのように仕事をしていたでしょうか。
大変そうだったり、辛そうだったりしてなかったでしょうか。
私の父は、夜遅くまで仕事から帰ってこないから一緒に食事が出来ない
朝も早くから家を出るので、私が起きる前にはすでに家にいなかったりしていました。
また、夜は毎日お酒を飲んでいましたが
母曰く、父はお酒自体はそんなに好きなわけではないとのこと
じゃあなんでお酒を飲んでいたのかというと
「仕事のストレス解消のため」
とのこと
それを聞いた子供の頃の私は、仕事とはお酒でストレス解消するほどに
大変なものなんだと、子供ながらに戦慄した覚えがあります。
このように、周りの大人、特に身近な大人である両親からの言動が原因で
イメージが植え付けられてしまうことがあります。
②メディアからの刷り込み
テレビなどで毎年、年初始まりに「新社会人特集」みたいな
放送があったりしますよね。
「入社前のイメージと違って業務が厳しくてつまらない」
「学生生活が懐かしい・・・もう辞めたい」
みたいな、ネガティブなコメントを必ず見ます。
このような放送が毎年繰り返されると
「会社員になると楽しいことなんてなくて、辛いことしかないんだ」
と思ってしまいます。
特に就職活動中の時はそのような情報に対する
アンテナ感度は高くなっているので、なおさら目に付いてしまいます。
確かに、学生から会社員になると自由な時間は減るし、厳しいことも
たくさんありますが、こんなイメージを植え付けられたら
誰でも会社員として働くことは辛いものだとイメージしてしまいます。
選んだようで選ばされてる?
会社では自分がやりたいことをやらせてもらえない。
会社で働くことは辛いものである。
「これじゃどんな会社に就職しても変わらないじゃないか!」
と思うことでしょう。そして最終的にこう思うんです。
「どんな会社に就職しても辛いんだったら、安定していて将来つぶれる心配もない
業種に就職しよう」
自分で答えを出したように思うでしょう。そしてこれが最適解だと。
何のために働くのか
「そんなことはない!私は今の会社でやりたいことをやらせてもらっている!」
「私は今の仕事をやっていて、とても充実している!」
という方もいるでしょう。
確かに、そのような方もいるでしょう。上記の内容には偏りがあると思います。
なぜ偏っているかと言うと
全部私の経験談だからです
しくじりと言ってもいいでしょう。
私は今も新卒で入社した会社で働いていますが
正直仕事内容には初めから全く興味がありませんでした。
もちろん、今も全く興味を持ててません。
では、なぜ今も続けているかというと、上記にもありますが
「安定した業種で、食っていくには困らないから」です。
つまりは、金ですよ、金!
入社してから2,3年目の頃、どうやら周りよりうまくやれていたらしく
上司からは高評価を貰ってました。
その時期は楽しく感じたこともあったんです。
「私はうまくやれているんだ」
というのがモチベーションになって辛い仕事も続けられたんです。
しかし、その後潰瘍性大腸炎という難病になり
仕事がまともにできなくなり、評価も一気に落ちました。
それ以降はモチベーションも急降下
何をやってもうまくいかない、つまらないし
「なんでこんな仕事やってるんだろう」
と思う毎日でした。
しかし、そこで気が付いたんです。
「他人に評価されるから楽しかったんだ」と
他人からの評価っていうのは、麻薬みたいなものです。
評価されると嬉しいからもっと欲しい!と暴走してしまいます。
そうなると、自分の能力以上の仕事も引き受けるようになり
それを続けていくと、自分が壊れます。
その末路が私ということです。
働き方を工夫する
会社で働く以上、会社からの評価が重要になるのはご存じの通りです。
なので、他人から評価されるというのは正しいとも言えます。
しかし、他人からの評価を重視するというのは自分自身を蔑ろにすることでもあります。
そして自分自身を蔑ろにする生き方には必ず限界が訪れます。
では、会社員として働くためにはどうすればよいのか
以下ポイントを抑えておきましょう。
①自主的に選び行動する
会社員として仕事をする場合、まず上司や先輩から「これをやって」という感じで
仕事を割り振られると思います。
この、割り振られた仕事をする際に
自主的に考えて行動する要素を取り入れてみましょう。
例えば、最終期日から逆算して
2営業日でその仕事の内容把握・必要な資料情報集めを終わらせる。
そして、5営業日で実際に仕事に取り掛かり作成を終わらせる。
分からないことを聞くための日を決めて、その日に上司・先輩にアポを事前にとり
確認する日を設ける。
というように、自主的に仕事スケジュールを具体的に組んでみたりします。
できるだけ細かく、具体的に決めるのがポイントです。
そうすると、頼まれた仕事ではありますが「自分事の仕事」に変化します。
自分事の仕事になれば、他人の期待に応えることと同時に
自分の期待に応えることが出来ます。
「自分で決めて行動してうまくいった」という感じで
達成感を味わえるのです。
②ゲーム感覚でやってみる
「ゲーム感覚で仕事をするなんてよくないのでは?」
と思うかもしれませんが、ここで言うゲーム感覚とは
「ゲームのシステムを取り入れる」ということです。
例えば、ゲームのシステムの一つにRTA(Real Time Attack)というものがあります。
これは、ゲームをスタートしてからどれくらいの速さでクリアできるかを競う
というシステムです。
このシステムと親和性の高いのは、単純作業系の業務です。
あまり頭を使わずに簡単だけど、ボリュームが多い作業にこのシステムを組み込めば
退屈な作業もゲーム感覚で楽しくやれることになります。
他にも
「この業務を終わらせたら自分にどんな能力が付くだろう」
とか
「これやってみると経験値が溜まりそう!」
のように、ゲームのシステムのように扱うことで
自分自身を育成するゲームのような感覚で仕事が出来るのです。
持続可能な働き方をしよう
以上のような感じで働き方を工夫することで、モチベーションが全くない私でも
ここまで継続出来ているという感じです。
しかし、一番いいのは
「自分のやりたいことをやらせてくれて業績も安定している会社」
に入ることだと思いますが、なかなかそんな会社は見つかりません。
見つかったとしても、まず入社するのが難しいでしょう。
なので、自力でモチベーションを維持するために工夫するのが
ベスト、とは言いませんがベターだと思います。
もし
「そんな働き方は絶対いやだ!」
という方は、まず会社員に向きません。
その場合は個人事業主か、経営者になるしかないでしょう。
私が今まで説明してきた方法は
持続可能な働き方、今風に言うとサステナブルな働き方です。
会社側も継続的に一定のパフォーマンスを出してくれる人材を重要視する傾向にあります。
なので、サステナブルな働き方は、会社とそこで働く社員共に
WIN-WINな働き方になるのです。
これからの会社員について
「そう遠くないうちにAIが仕事を奪う」
と言わることがあります。私もそれは感じています。
生成系AIや、ChatGPTを実際に使用したときに
「今の私の仕事もそのうちにAIに取って代わられるな」
と思いました。
たまにおかしい出力をしたりしますが、人が描いた絵とわからないレベルの絵を描いたり
人と話してるのと変わらない会話が出来たり、今現在も進化し続けています。
これが、さらに進化していったら間違いなく
仕事をする上で人間が必要な場面というのは少なくなるでしょう。
それもあってか、今の会社員は「一社に留まらずに転職が前提」の働き方も
増えてきていると言います。
私も、新卒からずっと同じ会社で働き続けてきましたが
今後どうしようかなと考えるようになりました。
だからと言って、いきなり転職するか、または起業するかと言われると
正直言って不安になります。
では、どうすればいいのか
その答えを探すために、色々と本を読んでいましたが
答えに近づくためのかけらを見つけたので、それをご紹介して
終わりにしようと思います。
しかし、会社との付き合い方を「会社に雇ってもらっている」という一方的な関係だと思うのは得策ではない。
決定版! お金の増やし方&稼ぎ方
自分自身のことを、一人社長で経営している「個人商店」なのだと捉え、勤め先の会社を「対等な関係を築いている契約先」だと思うといい。会社は自分の働きを買っている大口の契約者の1つにすぎない。気に入らなければ、取り替えてもいい相手なのだ。
(山崎元 堀江貴文共著/徳間書店)より
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